二人展「舟旅(本屋の中の港へ)」

池田彩乃 根本万智 二人展
「舟旅(本屋の中の港へ)」
2月20日(木)~2月24日(月・祝)
※原画のみ3月5日(木)まで展示
12:00~20:00 水曜定休

青と夜ノ空
東京都武蔵野市吉祥寺南町5丁目6−25
http://www.aotoyorunosora.com/

朗読会「声で叶える」
2月22日(土)夜の部 18:00~19:00
2月23日(日)昼の部 15:00~16:00
各部定員10名(※要予約)
読む人:池田彩乃
料金:ドネーション制(投げ銭)

ご予約の際に、聞きたい詩を教えていただけたら朗読します。
池田作のものであれば、詩集『舟』以外からも選んでいただけます。
ご予約受付:ikdayano@gmail.com(お名前、人数、聞きたい詩)


昨年11月に刊行した詩集『舟』の装画、挿絵を担当してくれた根本さんと二人展を行います。
装画、挿絵の原画と詩を中心に展示します。
二人の書き下ろしの展示や舟グッズの販売も予定しています。
私は2月22日〜24日まで東京滞在しています。
22日と23日は朗読会を行います。
予約時に聞きたい詩を教えていただけたら、来てくださる日に読ませていただきます。
詩集『舟』以外の詩集やフリーペーパー「この星紀行」や池田が書いたものならなんでも読みます。
過去の詩集の詩にはタイトルがないことが多いので、
「この詩集の○ページ目」とか、「詩の書き出し」を教えていただけると助かります。
タイトルない詩が多くてお手数おかけします。。

この世にやってきて2ヶ月経った詩集『舟』。
初版100部が港から旅立ってしまったため、現在増刷準備中です。
各店品薄が続いていてごめんなさい。
2月中旬には在庫復活予定です。

あと、『舟』のための企画をあたためています。
近々、何かを募ったり、公開したりしようかなと考えています。
なにかを伝える、とか、わかってもらう、ためではなくて
(たとえそのように見えたとしても)
話をしたいなという気持ちです。詩集をあいだに置いて、話をしたい。
この詩集の中にある歳月にあたらしい視点がもらえたら、
それはきっとこれからの歳月を生きるヒントにもなるのだろうな、と思います。

最後に、根本さんの作品展のおしらせです。


根本万智 作品展
「冬の体、春の記憶」
1月24日・25日・26日
12:00〜19:00(最終日は17:00)

GALLERY IRO
https://1-6.jp/
武蔵野市吉祥寺本町1-37-7-101


光がたっぷり入り込むギャラリーで展示をされるそうで、とても気持ち良さそうです。
DMデザイン担当させていただきました。
ギャラリーでは根本さんのポストカードの販売もあります。

2019→2020

大浄化と名高いインフルエンザにかかりましたが、
いつのまにか2020年にいます。
いろいろお返事できてなくてごめんなさい。
生きています。
すばやさがとても低いです。

2019年のことと2020年のこと書きます。
2019年も大冒険しました。主に感情の冒険です。人の前でよくよく笑い怒り泣いていたと思います。今まであまりまじまじと見つめたことのない感情も知りました。直接的な言葉では書けないけれど、そのうちなにかしらの形で言葉になってゆくんだと思います。
こんなところでも言葉は有用なのか、と驚いたことが何度もありました。きっとそれは自分にしかわからない些細な感動だったけれど、そのときはひとりきりじゃなかった。ずっといろんなひとと言葉を交わしていた。たくさん自分のことを言葉にして、相手が言葉にするものを読んでいた。「伝えるための言葉」を信じ頼っていた一年だった。年の瀬には特技のひとつとして「手紙」と答えるようになった。私には宛先が必要。もしも手紙が一通も来なくても、宛先がこの世に無数にあるならば私は書くことができる。

2020年は、いや一年なんかでは取り組みきれないとわかっているけれど、まずは今年から。
「越境する、分断しない、点在できる」をやってみます。
これは詩集『舟』に収録されている「体の思い出」の中の一節ですが、スローガンみたいな存在感で胸の中にいつまでもありました。私たちがあらゆる側面で「隔てられていること」については、無力さを感じながら受け入れるしかない。(私はいつからか肉体や記憶が一人分であることが寂しくてしょうがない。でも寂しがってもしょうがない)そのことが大きく揺らぐことはなくても、越境すること、点在できることを、もっと掴んでゆきたい。そのために必要なものは身につけて、そのためにいらないものは手放してゆく。できるはずなんだ。もっとさわれるはずなんだよ。
あとは灯台としてしっかり立つ。です。
「おめでとう」と「池田彩乃」をどんな風に生きてゆくのか。畦道を踏みしめて道とする。
2020年は30歳になったり、最初のzine『別の星から降ってきたみたいだ』を作って10年目になる年です。
生きて、揺さぶられながら、光ったり、蹲ったり、走って会いに行ったりしながら、ここにいます。
本年もよろしくお願いいたします。

【2019年の活動まとめ】
◆熊谷隼人個展「存在の祭りのなかへ」関連特別企画「この星で描く」第二部「ふるえる」にて朗読。 鴨江アートセンター(静岡)
https://hayatokumagai.com/drawing_on_the_star/
熊谷さんが作った特設ページ。圧巻です。ぜひ大きな画面で見て欲しいです。
◆朗読会「ここは時間と時間の間に印をつけて祝う星」ハマ・ノ・テlabo(兵庫)
◆企画「みんなまるい人々」絵:さとうさかな 詩:池田彩乃 space eauuu(兵庫)
◆詩人 櫻井周太氏と「点描と稜線」を結成。詩の合評会「点描を持ち寄る」を定期開催中(大阪)
※次回開催は2/1!参加受付中です。
◆詩集の取扱店舗が10店舗に!

【制作物】
◇3月  詩集『発光』を再々発光
◇11月 詩集『舟』を刊行。初版100部がほぼ旅立ちました。
◇フリーペーパー『この星紀行』を発行(春、秋、冬) ·

【おめでとうの活動・制作】
◇うまのはなむけさんポストカード制作
◇「一期一会」寺尾紗穂×穂高亜希子ピアノ弾き語りツーマンコンサート フライヤー制作(イラスト:さとうさかなさん)
◇「点描と稜線」ロゴ制作
◇トナカイさん第一詩集『すべてのあなたの記憶』装幀・本文デザイン
◇根本万智作品展「冬の体、春の記憶」DM制作

【お世話になった本と音楽】
『見えないものを集める蜜蜂』ジャン=ミシェル・モルポア
『人間の大地』サン=テグジュペリ
『不時着する流星たち』小川洋子
「Tabula Rasa」People In The Box
「沈黙の恋人」阿部芙蓉美
「My Landscapes」池間由布子
「Random Girls」Serph
「Eingya」Helios

春の手前にて

元気にしていますか。こちらは元気です。
春生まれなもんで、3月がはじまった頃から浮かれています。
一年前に書いた記事を読むと、
あれからいろいろあったなあと感慨深いです。
「おやすみしてませんね?」と一年の間に何人から言われたかわかりません。
いろいろたのしいことがたくさんありました。
年末にまとめたものがありますので、よかったら読んでみてください。

https://www.instagram.com/p/BsDLDTnHcKG/?utm_source=ig_web_copy_link

最近のトピックは、
フリーペーパー「この星紀行」をまた始めたことと、再々発光したことです。
あたらしい詩集の制作をはじめているのも、そちらもとてもたのしみ。
さらにまた別の詩集が作れるように、書いていてそれもたのしい。
あ!あと3月21日の春分の日にひとつ、屋号をもちました。
「おめでとう」という名前です。

https://www.instagram.com/p/BvRS6YJnxoC/?utm_source=ig_web_copy_link
このサイトのリニューアルとSSL対策からやってゆきたいなと思っています。

春の手前にて。
新芽のような気持ちで。

おやすみのおしらせ

一年間、おやすみします。
主に、詩集の発刊と朗読会の主催をおやすみ、
もしくはほんのすこしにします。
おやすみですが、
すでにお誘いいただいているイベントや展示には
もちろん全力で向き合ってゆきます。
ご心配にはおよびません!
そしてぜひぜひたっぷりご期待いただきたいです。

「いいよ」と言えるようになりたいのです。
受け皿なのか、許すことなのか
遠くにいるひとにも見えるように
大きなまるを両腕作ってみせることなのか
にっこり微笑んでみせることなのか
どれとも決めていないけれど、
どれだって差し出してみせたい。
デザインをすること、本をつくること、ウェブサイトをつくること
それだって、ただのものではなくて形ではなくて
わたしが、あなたに「いいよ」と言うことと同じことだと思っています。
そのための学びのための時間がほしいのです。

わたしを生かして、あなたを生かす。
それってどういうことなのか。
感じることをやめないで生きていくことについて。
続けてゆくことについて。
数年後、数十年後、こうなったらいいな、
こんなふうにこの星であそんでゆけたらな、の向こうがわがすこし見えてきました。
もうぜんぜんあこがれとかじゃない、こんなにもさわれる景色。
さわっては驚いて打ちのめされて、心がふるえるそれに
今のお仕事と向き合うことでなら、これからもっと近づけると思います。

書くことはやめられないです。
続けてゆくことは疑わないでいてください。
次の春にふっかつします!

2018.4.17 28回目の春より